授業科目名 | 子ども理解と学校教育相談の在り方 (Promoting Child Understanding as a Teacher and the Theory and Practice in School) |
担当教員名 | 伊田 勝憲 (IDA Katsunori) |
所属等 | 学術院教育学領域 |
研究室 | 教育学部A棟404 |
分担教員名 | 原田 唯司、鈴木 秀志、伊藤 公介 |
学期 | 前期 |
必修選択区分 | 必修 |
対象学年 | 1年 |
単位数 | 2 |
曜日・時限 | 木3・4 |
キーワード | 学校心理学、心理教育的援助サービス、予防的・開発的教育相談、「見立て」と「手立て」、「問題行動は必要行動」、チーム援助 |
授業の目標 | 学校心理学の基本的な考え方を踏まえながら,従来からの教育心理学における発達,学習,人格・適応,集団といった諸領域の基礎知識を領域横断的に関連づけるとともに,それらの理論の深い理解に基づいて子どもの置かれている状況を捉える視点を獲得すること,そして心理教育的援助サービスの実践に必要な技法等を獲得することをこの授業の目標とする。 |
学習内容 | 一次・二次・三次的援助サービスを俯瞰し,学習,心理・社会,進路・キャリア,健康といった援助領域に関わる心理学等の諸理論を取り上げる。子どもを理解する上で,理論がどのような役割を果たすのか,なぜ理論的枠組みを用いた子ども理解=「見立て」が必要なのかについて,学校教育相談における援助サービスの実践=「手立て」との関係から考察する。 |
授業計画 |
以下の内容について,講義(一部演習等を含む)を展開するが,関連科目の状況も考慮しながら,必要に応じて順序を入れ替えることがある。
1 オリエンテーション 【教員間の連携】 |
受講要件 | なし |
テキスト | 基礎となる論文や理論等の解説についてはコースパケット(資料集・冊子)を作成して初回に配布し,学期を通して使用するので毎回持参すること。また,必要に応じて,各回のトピックに関連する追加資料をその都度配布する。 |
参考書 |
文部科学省『生徒指導提要』2010年 西田泰子・中垣真通・市原眞記(著)『興奮しやすい子どもには愛着とトラウマの問題があるのかも:教育・保育・福祉の現場での対応と理解のヒント』遠見書房2017年 岡本茂樹(著)『反省させると犯罪者になります』新潮新書 2013年 魚住絹代(著)・岡田尊司(監修)『子どもの問題 いかに解決するか:いじめ、不登校、発達障害、非行』PHP新書 2013年 |
予習・復習について | 授業の展開に応じて「児童生徒の教育相談の充実について~学校の教育力を高める組織的な教育相談体制づくり~(報告)」等の関連通知等も参考にされたい。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への参加状況(グループワークや討論,コメントペーパー等への記入を含む),学期中の節目において求めるレポート等の課題提出状況とその内容について,それぞれ70%と30%の割合で評価する。 |
オフィスアワー | 随時可能。ただし、事前にメールにてアポイントメントを取っていただくと安心です。 |
担当教員からのメッセージ |
「教師の子ども理解」を改めて振り返り,より適切な見方や方法論を習得することで,子ども一人ひとりをしっかりと受け止め,支援できる教師としてさらなる成長を期待します。(原田) 実践的な課題を読み解く上で意外と理論を役立てられるのではないかという視点から,学部時代に学んだ教育心理学の基礎理論や概念を思い出し,それらの価値を再発見する機会になればと思います。(伊田) |