養護教育分野

1 分野の概略

 養護教育分野は,現代的な教育に不可欠な課題への対応に必要な学校保健,安全・防災教育,学校環境など多岐にわたる分野と連動させながら資質を育成・向上することを目的としている。そのためには,発達段階に応じた子ども理解に基づく保健教育,保健管理等を遂行する児童生徒指導・支援力が必要となる。特に,これらの問題解決に欠かせない基礎的かつ専門的な資質であり,反省的思考,創造的思考を,それぞれの問題解決を通して高めるよう,カリキュラムを設定している。

 高度化実習では,研究成果が実際の実習校での養護実践と連動し,理論と実践の往還を図ることも企図している。

2 分野の授業科目名とその内容

 必修科目が3科目,選択科目が4科目あり,授業科目名は次の通りである。

  • 分野必修科目
    • 学校保健の現状と課題(2)
    • 学校における危機管理(2)
    • 養護教諭の教育実践の実際と課題(2)
  • 自由選択科目
    • 養護教諭の行うアセスメント方法と課題(2)
    • 病気の子どもの理解と養護教諭の対応(2)
    • 養護教諭が行う健康教育の実践と課題(2)
    • 健康相談の実際と課題(2)

 上記のうち,特徴的な授業科目の概略を以下に示す。

【学校保健の現状と課題】

 学校保健領域(保健教育,保健管理,組織活動)の変遷や学校保健に関する先行研究を踏まえ,課題を分析する視点や方法について探求する。具体的には,保健管理や学校 環境衛生,保健教育や食育,安全教育,性教育等に関する文献調査および調査結果を 踏まえ,学校保健の変遷に関する歴史的な背景や現状についても考察する。

【養護教諭の行うアセスメント方法と課題】

 養護教諭が保健室に来室した児童生徒のアセスメント方法の実際と課題に着目し,背景理論とアセスメントの実際を関連付けながら理解を深める。養護教諭のアセスメントの在り方について,理論と実践を往還させながら新たな方法論を探究し資質·能力を高める。

3 課題研究の特色

 課題研究では,学生の興味関心に応じて,探究テーマを設定して,指導教員の指導の下でテーマを追究し,課題研究報告書としてまとめる。

 探究テーマの例として,次のようなものが挙げられる。

  • 小学校・中学校における保健教育の教材の開発
  • 養護教諭の行う学校における危機管理の実際
  • 学校環境における人間関係がメンタルヘルスに及ぼす研究
  • 児童生徒のアセスメント方法の再検討
  • 養護教諭の行う健康教育の課題