現代的教育課題分野

1 分野の概略

 ESD,国際理解教育,ICTの活用,リスク社会での安全など,今後の持続可能な社会創出に向けて欠かせない困難な現代的諸課題への対応や多様性を増す学校教育に必要な資質を育成・向上する。特に,SDGs達成に欠かせない基礎的な資質であり21世紀を生きる次世代に欠かせない資質である反省的思考,創造的思考を,それぞれの問題解決を通して高めるよう,カリキュラムを設定し,現代的課題への高い対応力を持った教員養成を目指している。

 高度化実習では,課題研究のテーマに関連した授業実践なども含めて,理論と実践の往還による資質向上を目指す。

2 分野の授業科目名とその内容

必修科目が3科目,選択科目が6科目あり,授業科目名は次の通りである。

  • 分野必修科目
    • 現代的教育課題への道標(2)
    • リフレクティブ・シンキング演習(2)
    • クリエイティブ・シンキング演習(2)
  • 自由選択科目
    • 国際理解教育(2)
    • 道徳(2)
    • ICTによる学習環境の構築(2)
    • 社会参加によるESD実践(2)
    • 対話的な学びと言語活動(2)
    • 学校における危機管理(2)

 上記のうち,特徴的な授業科目の概略を以下に示す。

【リフレクティブ・シンキング演習】

 本演習では,教育の現代的課題解決の中核となるコンピテンシーである反省的思考を理解するとともに,児童生徒の反省的・批判的・協調的思考を高めるための教育方法や評価方法について議論するとともに,個々の現代的課題を題材とした演習を行い,受講生自らがそれを獲得し,自らの教育実践,研究活動に活かすことを目指す。

【クリエイティブ・シンキング演習】

 教育の現代的課題解決に不可欠のコンピテンシーの一つである創造的思考(新たな価値の創造や効果の確立していない方法を生み出す力)を理解するとも,その教育方法と評価方法について検討するとともに,個々の現代的課題を題材にした演習を通して,受講生自らがそれを獲得し,自らの教育実践,研究活動に活かすことを目指す。

3 課題研究の特色

 課題研究では,指導教員の指導の下で学生が自ら設定したテーマを追究し,課題研究報告書としてまとめる。探究テーマの例として,次のようなものが挙げられる。教科開発にもつながるこれらのテーマ探究を下に,本学が共同で設置している博士課程大学院への進学の道も開かれている。

  • 学校におけるリスクコミュニケーションの在り方と課題
  • 学校におけるマイノリティーを巡る諸課題
  • 学校の文脈におけるスポーツの高度化とインテグリティーを巡る問題
  • ジレンマ解決を軸とした道徳教育
  • 学校教育における国際理解教育の実践
  • 学校における居場所づくりと深い学びについての課題